バンドメンバーのマッチングサイトで、最初に相手に送る「初回メッセージ」。
実はこの一通で、その後の返信率・関係性・活動につながるかどうかが大きく左右されます。
「いい感じのプロフィール書けたのに、誰からも返事が来ない」
「何人かに送っても全滅。何が悪いのか分からない」
そんな人は、“文章の内容”ではなく、“順番と温度”に問題がある可能性があります。
この記事では、ただの例文集ではなく
実際に返信されやすいメッセージの“構造”と“心理”にフォーカスして、
「この人と話してみたい」と思わせるスキルを解説します。
なぜ返事が来ないのか？ありがちな“地雷メッセージ”の構造とは
返信されないメッセージには共通点があります。
1. 自分本位すぎる
「加入希望です！活動方針など教えてください！」
→ “私はこうしたい”だけを押し付けてしまっており、相手がメッセージを読んでどう感じるかという視点が欠けています。
2. 情報が薄く、誰が送ってきたか分からない
「興味あります。よろしくお願いします。」
→ 情報ゼロで“個”が見えない。マッチングは「会話」ではなく「判断の場」であることを忘れてはいけません。
3. いきなり温度が高すぎる
「ぜひ一緒にやりましょう！めちゃくちゃやりたいです！」
→ 相手の温度感を無視して“いきなり重い”と感じさせると、即スルーされます。
有料級：返事が返ってくる初回メッセージの“鉄則構造”
返信率を高めるメッセージは、実は構造がほぼ決まっています。次のステップに注意して返信を考えてみましょう。
推奨構造（4つの大切なステップ）
- あいさつ＋共通点発見（あなたの存在をスッと差し込む）
- 共感・感想（プロフィールのどこに惹かれたか）
- 自己紹介（自分は何者で、どんなスタンスなのか）
- 誘いの一言（軽い・答えやすい・会話の種になる内容）
【良い例】
はじめまして。R&Bやレゲエが好きでギターをやっている◯◯です。
プロフィールに書かれていた「歌詞とグルーヴの温度感が大切」という言葉にとても共感して、ご連絡しました。
自分も最近はThe InternetやKoffeeのようなサウンドに惹かれていて、宅録でデモを作ったりしています。
ご活動の中で、どんな雰囲気のメンバーを探されているのか、お話聞けたら嬉しいです。
“構造”だけじゃない。返事が返ってくるための心理スキル5選
1. 相手の“書かなかった部分”に言及する
相手のプロフィールを読んで、あえて「書いていない部分」に触れてみると興味を引きやすいです。
「MVも重視されているとのこと、映像面まで一貫して世界観をつくるバンドってなかなかないですよね。」
→読まれてる感が増し、“この人ちょっと違うかも”と思わせられる。
2. “憧れ”ではなく“並走”の距離感で
相手を過剰に褒めすぎるとファンのような立場になり、対等な関係性が作りづらくなります。
「音楽性に共感して、こういう方向で一緒に試してみたいなと思いました」
→“一緒に作る仲間”という距離感が好まれます。
3. 「話したい内容」を先に明示しておく
相手にとって「何を話すのか分からない」状況は返信のハードルが上がります。
「活動ペースや制作スタイルについて、ざっくばらんにお聞きできればと思っています。」
→会話の目的が見えていると、相手も返信しやすくなります。
4. 「文体」は相手のプロフィールに合わせてチューニング
硬すぎるとよそよそしく、軽すぎると軽薄に見える。相手の文体に合わせて文末を調整しましょう。
| 相手が丁寧な文章 | → こちらも丁寧に。敬語ベースで。
| 相手がカジュアル | → 少しラフな文体に寄せて、親しみやすく。
5. “質問文”で終わることで返信率アップ
メッセージの最後は、答えやすい質問で終えるのがベスト。
「最近影響を受けたアーティストなどいらっしゃいますか？」
より深い関係性につながる、実践型テンプレ
プロフィールを読んで、「ライブと制作をバランスよくやっていきたい」というスタンスに共感してご連絡しました。
自分も最近はローファイ寄りのヒップホップやレゲエの要素をミックスしながら、SoundCloudなどで作品を出しています。
もしご都合合えば、今後のビジョンなどについてもお話聞いてみたいです。
まとめ｜初回メッセージは「音の前に鳴る」あなたの信頼
メッセージとは、“あなたの人柄”そのもの。
書かれている情報以上に、
・どれだけ相手の言葉を受け止めているか
・どんな距離感で関わろうとしているか
が自然ににじみ出るツールです。
うまく書こうとせず、共感・リスペクト・余白を意識して、言葉を届けてみてください。
その一通が、あなたの音楽人生を変える出会いになるかもしれません。
