バンドに加入するとき、「音楽の好みが合うか」や「技術レベルが近いか」は、つい真っ先に気になりますよね。
でも実は、長く続かない・人間関係がこじれる原因はそこではありません。
トラブルの多くは、「最初にちゃんと話しておけばよかった…」という些細なズレの積み重ねから起きます。
この記事では、過去のリアルな事例をもとに、加入前に確認しないと揉めがちなポイントを“ランキング形式”で解説します。
聞きづらいことは早めに解決! あなたのバンド活動をスムーズに、そして心地よく続けるために、ぜひ参考にしてください。
第1位:金銭トラブル(スタジオ代・機材・ライブ費用)
なぜ1位?
一番揉めるのに、一番聞きづらいのが「お金のこと」。
曖昧なまま加入すると、あとからの不満・不公平感につながりやすいです。
よくある揉めパターン
- 「都度精算で支払い時に現金がなく、立て替えてもらったメンバーがまだ払ってない」
- 「ライブ費用を建て替えたのに、精算の話が曖昧なまま終わった」
- 「自分だけ“機材費”を請求された」
- 広告を出したい、MVを作りたいなど急な出費の意思決定があやふや
加入前のチェック項目
- 練習スタジオ代はどんなルール?
- 機材・交通費・遠征費は誰が払ってる?
- 売上の分配・ノルマの有無は?
- その他の出費は今後どういったものをイメージしているか?
第2位:活動頻度・曜日・場所のズレ
なぜ2位?
バンドが続かない最大の原因は、「通えない」「時間が合わない」という生活スタイルのミスマッチ。
よくある揉めパターン
- 「週1って聞いてたのに、実質週3集まる空気」
- 「“都内でやってます”って言われたけど、ほぼ郊外」
- 「スタジオが遠すぎて、交通費だけで疲れる」
- 「急な出張や転勤があって参加しないメンバーがいて困る」
加入前のチェック項目
- 週何回くらい集まるのか?
- 平日夜 or 土日どちらが多い?
- スタジオは主にどこか?自分の生活圏と合ってるか?
- 「急な予定が入っても気軽に休めるかどうか」
第3位:音楽の方向性と温度感のズレ
なぜ3位?
ジャンルが合っていても、「本気度」や「目指す場所」がズレていると続きません。
特に「趣味 vs プロ志向」の差は後々の摩擦になりやすいです。
よくある揉めパターン
- 「趣味で気軽に、って言ってたのにスケジュールがガチすぎる」
- 「プロ目指すって言ってたのに、数ヶ月で音沙汰なし」
- 「ライブやりたかったのに、ずっと宅録ばかり」
加入前のチェック項目
- どんな目標を持って活動してる?
- 年に何回ライブしたい?音源リリースは考えてる?
- 趣味?本気?どの程度のペース感か?
第4位:曲作りやアレンジの進め方の違い
なぜ4位?
音楽の内容に関するトラブルは、創作の主導権・裁量・自由度を巡って発生します。
加入後に「ただの演奏要員だった」と知って失望する人も多いです。
よくある揉めパターン
- 「曲は全員で作るって言ってたのに、実質リーダーのワンマンだった」
- 「セッションで作るって言われたけど、譜面が全部決まっていた」
- 「意見を言ったら、空気がピリついた」
加入前のチェック項目
- 曲作りはどんな流れ?(誰が主導?)
- 意見を出せる雰囲気はある?
- リファレンス(参考)音源や制作フローを事前に確認できるか?
第5位:人間関係の温度とコミュニケーションの相性
なぜ5位?
最終的にバンドが続くかどうかは、音楽性よりも“人としての相性”が大きく関わります。
よくある揉めパターン
- 「LINEが常に既読スルーで、何を話し合えばいいか分からない」
- 「1人のメンバーだけが常に主導していて、空気が重い」
- 「遅刻・ドタキャン常習メンバーがいても誰も指摘できない」
加入前のチェック項目
- グループチャットの雰囲気はどうか?
- 練習中、意見を言い合える空気はあるか?
- スタジオ参加や顔合わせを通じて「空気感」が合うかを確認する
まとめ|揉める前に“聞いておく勇気”がバンドの未来を変える
バンド加入の瞬間は、新しい関係性が始まる場所。
でもその期待の裏で、確認を怠ると数ヶ月後には関係がギクシャクしてしまうこともあります。
とくに、
- お金の話
- スケジュール感
- 音楽の目的や立場
といった後から聞きづらい内容ほど、加入前にきちんと確認しておくことが最も重要です。
バンドは音を鳴らす場所であると同時に、価値観のすり合わせが必要な“共同体”でもあります。
最初は大丈夫でも、ちょっとした積み重ねで不満が爆発することも。
最初の段階こそ遠慮せず、必要な会話をしておくことが、結果的にお互いの信頼を育て、音楽も続いていく土台になります。