「最近の若い世代って、どんなバンドを聴いてるの?」
「ジャンルが多様化していて、今のトレンドが分からない」
そんな声に応えて、この記事では2025年秋現在、20代〜30代の間で特に支持を集めているバンドジャンルをランキング形式で紹介します。
各ジャンルごとに、代表的なアーティストや今っぽいサウンドの特徴も詳しく解説。今後のバンド活動やプレイリストの参考にどうぞ。
第1位:インディー・ポップ/インディー・ロック
都会的でエモーショナル、感性重視の「等身大サウンド」
Z世代を中心に根強い人気を誇るのが、インディー・ポップ/ロック系。
派手さよりも、日常に寄り添うようなメロディやリリック、少し不完全な音像が、今の“疲れすぎない音楽”として共感を集めています。
注目アーティスト
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- Homecomings(京都発のドリームポップ〜ギターポップ)
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- ネプ(北海道出身Voによる東京発のバンド)
こんな人に刺さる
- 生活の中で音楽を聴きたい
- 「完璧すぎない音」に安心する
- 派手さよりも感情の余白を重視する
第2位:ヒップホップ/ラップロック
言葉とビートの“強さと弱さ”が交差する、現代の主張型バンド
ここ数年で急上昇しているのが、ヒップホップにロックやエレクトロを掛け合わせたスタイル。
特に、バンド形態でビートとラップを生演奏で表現するスタイルが、ライブ映えも含めて人気です。
注目アーティスト
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- Creepy Nuts(圧倒的なスキルと物語性)
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- 春ねむり(ポエトリーラップ×ノイズロックの個性派)
こんな人に刺さる
- 歌詞重視/自己表現型
- ロックとビートの境界を曖昧に楽しみたい
- メッセージ性のある音楽を探している
第3位:シティポップ/ネオソウル
おしゃれでグルーヴィー、それでいて落ち着く“大人のポップス”
2010年代後半から続くシティポップ・リバイバルは、今も進化中。
ジャズ、ソウル、ファンクなどをルーツにした音楽が、“背伸びせずにオシャレ”を楽しめる世代にピッタリとハマっています。
注目アーティスト
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- Penthouse(都会的なコーラスワークが人気)
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- Kroi(ジャンル横断型ファンクネオソウルバンド)
こんな人に刺さる
- スタイリッシュなコード進行が好き
- お酒や夜に合うサウンドを探している
- グルーヴ重視/R&B・ジャズ好き
第4位:オルタナティブ・ロック
型にハマらないサウンドで、“今の不安”に寄り添う音楽
90年代的な再評価もあり、再び注目を集めているのがオルタナティブ・ロック系。
力強いサウンドながらも、現代の孤独・不安・違和感を表現する歌詞や音像が、共感されやすい時代背景とマッチしています。
注目アーティスト
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- w.o.d.(グランジ系×詩的ロックの新星)
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- DYGL(全編英詞の海外志向オルタナバンド)
こんな人に刺さる
- 少しノイジーで退廃的な雰囲気が好き
- ただのロックでは物足りない
- 感情の爆発や曖昧さを音に乗せたい
第5位:エレクトロニック/シンセポップ
デジタルと人間味のミックス、“踊れる孤独”を纏う新時代の音
バンドサウンドの中にシンセやエレクトロの要素を組み込むスタイルは、クラブミュージックとの融合という形で進化中。
サブカルやアート系の感性を持つ若者たちの間で静かなブームとなっています。
注目アーティスト
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- Brutalismus 3000(ベルリン発、テクノ×パンクの新鋭)
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- Ultralágrima(バレンシア発、ポストパンク+ハイパーポップ)
こんな人に刺さる
- シンセやエフェクトを大胆に使いたい
- ライブでも踊れるサウンドが好み
- 無機質と感情の混ざり合いに惹かれる
まとめ|「ジャンル」よりも「世界観」で選ぶ時代へ
2025年秋現在、20〜30代の音楽リスナーの傾向は「ジャンル名」だけでは捉えきれない多様さに満ちています。
共通するのは、“派手さ”よりも“感情の質感や温度”を重視する空気感。
- 音の余白が心地よい
- ビートとことばで語りかける
- 誰かと踊れるけど、孤独にも浸れる
そんな“今の世代ならでは”の感覚を反映した音楽が、これからもシーンを形作っていくはずです。